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<福岡2020レポート>「ウェブの活用&他分野とのコラボで活動の場を広げる覆面和踊集団」太宰府まほろば衆 “梅の帥”さん・相川優子さん インタビュー

at 2020/06/15

福岡の “いま” を伝える情報コラム <福岡2020レポート> 。

今回は「ウェブの活用&他分野とのコラボで活動の場を広げる覆面和踊集団」と題して、太宰府まほろば衆の代表 “梅の帥”さんと事務局長 相川優子さんへのインタビューをお届けします。


――はじめに「太宰府まほろば衆」が結成された経緯について教えていただけますか?

「太宰府まほろば衆」は2002年に太宰府市商工会の会員を中心メンバーとして結成しました。「太宰府市民政庁まつり」でよさこいの演舞を披露しよう、という声かけで始まり、当初は、衣装デザインは私が考え、音楽や振付は知り合いにお願いして作ってもらっていましたが、全体の統一感が大事だと感じ、私が全てを手がけるようになりました。

それまで音楽とは無縁だったのですが、パソコンと接続できるキーボードを購入して手探り状態で作曲を始めました。振付についても、オリジナリティがあり雰囲気を重視したものを考案していきました。全国のよさこい祭りへの出場を重ねることで演舞のレベルや知名度が上がってきて、現在、大人のメンバーは約30名。幼稚園から中学までの青少年で構成する「太宰府まほろば衆 こうめ」のメンバーも15名ほどいます。

――具体的にはどのような場所で活動をされているのですか?

5年ほど前から「覆面和踊集団」として、“太宰府”や“平安時代”といった世界観を表現したメッセージ性の強い作品を披露するようになり、ホテルのバンケット(宴会場)や会議場で開かれるパーティー・式典での演舞のオファーが増えました。近年は、海外企業のインセンティブツアー(トップセールスマンなどを対象とした報奨旅行)や主に中国からのクルーズ船ツアーの懇親会場・食事会場で演舞を披露する機会も増えてきて、終演後の記念撮影も含めて、海外の方々からも大変好評をいただいていました。


また、太宰府天満宮の参道近くにある地域活性化複合施設「太宰府館」で定期的に舞台公演を行っており、県内外からのリピーターのお客様も徐々に増えてきています。この公演については観光協会と連携して、太宰府を訪れるインバウンド客(訪日旅行客)誘客の目的もありましたが、そうしたインバウンド客、特にツアー客が太宰府に滞在する時間は1~2時間程度の場合が多く、観劇する余裕がないというのが実情です。今後は、国内外からの個人旅行客に対して「タビマエ(旅前)」情報としていかに効果的に伝えられるかが課題だと感じています。

――現在、太宰府の観光関連産業も厳しい状況だと思います。

つい先日、太宰府天満宮の参道を訪れたメンバーから、写真が送られてきたのですが、ほとんど人通りがなく、参道沿いの飲食店や土産物屋も閉まっている店が目立ちます。ここ数年、太宰府天満宮の周辺に古民家をリノベーションしたホテルやカフェ、ギャラリーができたり、「太宰府館」がある小鳥居小路という通りを会場として地元グルメの提供やアクセサリーなどの販売を行う「だざいふ小鳥居小路マーケット」というイベントが毎月開催されたりと、地元の良さを生かした誘客の動きが出てきたところだったので、このような状況になってしまったのは非常に残念で、私たちも再開を心待ちにしています。


――「太宰府まほろば衆」も活動自粛が続いています。

団体としても個人としても、活動の場がないのは本当につらいです。拠点としている「太宰府館」で5月16日に予定していた公演が緊急事態宣言発令に伴い中止となり、7月4日に予定していた公演も不確定要素が多いため中止にせざるを得ませんでした。

「太宰府まほろば衆」の演舞はいわゆる“群舞”であるため、密集NGとなると稽古もできない状況。さらに公演を行うとなると、お客様だけでなく地域住民の皆様や感染症拡大を気にかける第三者の目もどうしても気になり、公演を開催することに対して苦情や非難の声が寄せられたらどうすればよいのか、という不安もあります。各地で夏から秋にかけて行われる「よさこい祭り」も中止が相次いでおり、パーティー・式典・海外からのツアーなどもほとんど行われていないので、そうした場所での演舞のオファーもゼロの状態が続いています。

――観客と対面での演舞が全く行えない状況ということですね。

おっしゃるとおりです。その一方で、以前から行っていたインターネットを使った活動の幅を広げています。

全国の踊り手が太宰府市に結集してよさこいを踊る「太宰府門前真舞祭」というイベントを私たちが実行委員会の主要メンバーとなって毎年開催しており、今年の4月12日に第16回を予定していたのですが、昨今の情勢を踏まえて、従来の形での開催を中止しました。その代わりとして、YouTubeを使ったインターネット配信という形でのお祭り「太宰府門前真舞祭@You Tube〜四神大戦〜」の開催をトライアル的に行いました。例年は審査員が最優秀チームを決めていたのですが、今回は、視聴する「観客」がツイッターで投票するシステムを初めて導入し、事前にデータで取り寄せていた演舞シーンの合間に、各チームの挨拶を挿入し、リモートでMCが動画を紹介する形で番組を構成。新聞やテレビにも取り上げていただき、約3000人の視聴がありました。これまで週2回くらいの頻度でYouTubeを使った演舞の配信を行っていて、「太宰府まほろば衆」のYouTubeチャンネルのフォロワーがすでに1000人以上いたのも大きかったと思います。

YouTubeは何といっても映像力と話題性が重要で、現在、そうした観点を念頭に置いた「太宰府まほろば衆」のプロモーションビデオの制作を計画しています。海外の人が見ても「カッコいい」と感じてもらえるような作品を目指しており、その制作費を集めるために2月から5月にかけてクラウドファンディングを行いました。79名の皆様から総額160万円を超える寄付をいただきました。目標の200万円には届かず、中止になった5月16日の公演をはじめ、お客様に直接告知できなかったのが悔やまれますが、自粛期間中にもいろいろなアイデアが思い浮かんでいますので、ぜひ素晴らしい作品を皆さんにお見せできたらと意気込んでいるところです。


――ミュージックビデオへの出演を通して、音楽アーティストとのコラボも続々と実現されています。

新世代バンドTempalayの「大東京万博」(2020年2月公開)や踊るヴァイオリニストRiOの「Crossing」(2019年7月公開)といった楽曲のミュージックビデオに出演していますのでぜひご覧いただけたらと思います。楽曲のテーマやストーリーと「太宰府まほろば衆」の世界観の親和性を感じてオファーをいただいたもので、大変ありがたいことですし、こうした機会をいただくことで、舞台公演にはない刺激や経験が得られています。

――その独特な世界観を形にしたグッズの販売にも積極的に取り組んでいらっしゃいます。

これまで、Tシャツやがま口、カードケースなどを制作・販売してきましたが、今回「太宰府まほろば衆」の覆面集団としてのノウハウとデザインを活かしたオリジナルマスクをリリースしました。演舞の際に身に着ける覆面に用いる、軽くて通気性に富んだ素材を使用して、デザインや形、大きさにこだわって制作したもので、デザインは5種類。サイズも3~4種類あり、顔にフィットする形状を実現するために、紙を切ったり折ったりして、自分の顔に当てて試行錯誤を繰り返しました。鼻に当たる部分の形を工夫しているので、鼻息で眼鏡が曇ることもなく、デザインだけでなくそうした機能性も追求したマスクです。


――舞台での活動再開が待ち遠しいですね。

「太宰府まほろば衆」のパフォーマンスは実際に会場で見てもらわないと、その迫力や魅力が十分に伝わりません。舞台作品の動画をYouTubeにアップしないのもそのためで、動画では、実際に客席から見たときの激しさや雰囲気などを感じ取ることは非常に難しいと考えています。いまは、舞台で演舞が披露できる日が来るときまで、クオリティーを下げないようそれぞれのメンバーが稽古に励むことが大切だと考えています。

ノンバーバル(非言語)で「和のカッコよさ」を伝えることができるという特徴を活かし、海外進出も視野に入れていて、昨年9月から10月にかけて大韓民国安東市で開催された「安東国際マスクダンスフェスティバル」では、個人の部(1~4人制)に3名のチームで出場し、全13か国31チームのノミネートがあった中で、大賞を受賞。「太宰府まほろば衆」のパフォーマンスが世界に通用することを実感でき、とても自信になりました。

もちろんこれまで継続してきた、「地域貢献」「青少年健全育成」という理念は保ちながら、「太宰府」そして「日本」の魅力を、作品を通して世界へ発信していけたらと考えています。

――活動の再開、そして各方面でのご活躍を期待しています。本日はありがとうございました。

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[取材・編集]  西山健太郎(福岡観光コンベンションビューロー マーケティングマネージャー)

※福岡の “いま” を伝える情報コラム <福岡2020レポート> 
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