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<福岡2020レポート>「地域とつながる 世界とつながる “コミュニティホステル” 」/『WeBase 博多』髙木友子さん インタビュー

at 2020/06/26
福岡の “いま” を伝える情報コラム <福岡2020レポート> 。

今回は「地域とつながる 世界とつながる “コミュニティホステル” 」と題して、『WeBase 博多』の総支配人・髙木友子さんへのインタビューをお届けします。


――はじめに、『WeBase 博多』の特徴や設備について教えていただけますか?

『WeBase』は、ここ福岡のほか、鎌倉、京都、高松、広島の全国5都市に拠点を置き、総収容数が1000人を超える、日本最大級のホステルブランドです。「世界の若者に旅を!最高の出会いと思い出を」をコンセプトに、「地元・地域の皆さん」「旅行者の皆さん」そして「スタッフ」の三者が一体となって交流を進めるスタンスを重視しており、“コミュニティホステル” を自称しています。

この『WeBase 博多』は、櫛田神社や上川端商店街にほど近い博多区店屋町に立地しています。女性専用のドミトリーからご家族でも泊まれる4人用個室まで、いくつかのタイプの客室を備えており、特に自慢の施設は、最上階の9階に広がるライブラリー・キッチン・テラスを備えたラウンジスペースです。


そのラウンジスペースには、福岡市内・近郊のおすすめスポットをゲストやスタッフが自由に書き込める大きなマップがあり、フロントロビーには、地元の美味しいお店を紹介する手作りのグルメマップを置いたり、博多織の小物を販売したりといった形で、ゲストと地域の “つなぎ役” を目指しています。


――玄関わきに置かれたオブジェも個性的ですね。

現代美術作家・ヤノベケンジさんが手がける『SHIP’S CAT』シリーズの第一号です。

ゲストの旅を見守り、幸運をもたらす守り神として、いまでは5都市の『WeBase』全てに大きさやデザインが異なった『SHIP’S CAT』が置かれています。

――歴史的・文化的な背景をもつ博多の街に突如現れた現代アート作品に地元の皆さんの反応はいかがでしたか?

私自身も驚くほど、批判的なご意見はほとんどなく、逆に「面白いね」と言ってくださる方々のほうが圧倒的に多かったです。新しいものに興味を持ち、まずは受け入れてみて、その楽しさや面白さを見出そうとする “博多っ子気質” を肌で感じました。

さらには愛称の募集を行ったところ、自治協議会や町内会の皆さんも審査員に加わっていただき、地元・博多小学校の男の子が “ニャーピー” という名前をつけてくれました。今では、ゲストや通りがかりの旅行者の皆さんが “ニャーピー” と並んで記念撮影をする光景が日常的に見られます。

当館は2017年7月14日に開業し、今年7月に3周年を迎えますが、開業前から現在まで、地域の皆さんにはあらゆる面で助けていただき、また盛り立てていただき、とても感謝しています。


――その3年間、日本全国そして世界各地から、多くのゲストが滞在されたと思います。そうしたゲストの皆さんの国籍や滞在目的などに特徴はありますか?

開業当初は、韓国語ができるスタッフがブログで情報発信をしたのがきっかけで、韓国からの20代~30代、主に2人~3人連れの女性ゲストのご利用が多く、いまでは台湾・香港・中国をはじめ、世界各国からお客様がいらっしゃいます。昨年は、ラグビーワールドカップの観戦客の皆さんにも多くご宿泊いただき、宿泊者のおよそ2/3が海外からのお客様でした。


国内からのお客様も、一般的な観光目的の旅行者のほか、ドーム・マリンメッセで開催されるコンサートやライブを観に来た人、大博通り沿いに多く立地する大手企業の九州支社に出張で来た人、マリンメッセ・国際センターなどで開催される会議や展示会の運営スタッフの人など、特定の目的があって福岡を訪れる方々もたくさんいらっしゃいます。福岡市内にある商業施設の「初売り」を目的に九州・沖縄の各県から泊まりに来られるゲストもたくさんいらっしゃって、ラウンジスペースでお客様同士がカウントダウンで盛り上がる光景は大晦日の風物詩となっています。また、「博多どんたく」や「博多祇園山笠」の開催期間中は、当館もお祭りムードに包まれます。


――今年は「どんたく」も「博多祇園山笠」も中止になってしまいました。

今年の「どんたくパレード」には、オーストラリアのマーチングバンドが総勢100名のチームを組んで参加する予定でした。当館に3泊されることになっており、1年以上前から予約をいただいていたのですが、中止になってしまい本当に残念です。

緊急事態宣言期間中、開業以来初めてとなるノーゲストの日も経験しました。とはいえ、こういう時期だからこそ、後ろは振りかえらず、前を向いて一歩一歩進んでいくことが必要だと思います。

チェックイン時の検温や館内の消毒など感染症対策を徹底することはもちろんですが、キッチンの改修、館内セキュリティの向上、お客様のニーズに合った客室のリニューアル、車いす利用のゲストも過ごしやすい設備の改良など、お客様が快適に滞在できる環境づくりを進めています。


また、こういう時期だからこそスタッフのチームワークが大切だと考えています。

私は『WeBase』を運営する株式会社WeBaseの取締役にも就いており、全国5都市、100名を超えるスタッフとともに、この “客船” を動かしているのですが、高松では館内のスペースを献血会場として提供したり、清掃担当のスタッフが空き時間を使って布マスクを作って福祉施設に寄付したり、京都では休校中の子どもたちにスタッフが英語を教えたり、博多では10か国語に対応できる語学力を活かして、オンライン語学教室を企画したりと、それぞれのスタッフが工夫をこらして、地域に向けた活動を展開しています。


――今後は、国内外から福岡を訪れるゲストの “旅のかたち” にも変化がでてくるのではないでしょうか?

「Work」と「Vacation」を組み合わせた造語で、リゾート地などで休暇をかねてリモートワークを行う『ワーケーション(Workation)』や、「Business」と「Leisure」を組み合わせた造語で、ビジネスパーソンが出張に休暇を合わせて現地で観光や旅行をする『ブレジャー(Bleisure)』といった新たな労働・旅行形態が注目されています。

そうした動きに合わせるように、「好きな時に、好きな場所で働くための、住まいが見つかる定額制サービス」という触れ込みで世界的な展開を見せているのが、登録されたホテルやゲストハウスに定額で住み放題となる定額制住居サービス『HafH(ハフ)』です。

『HafH』は、「Home away from Home」の略だそうで、月額約9万円で、全世界に約200ある登録施設に自由に泊まれるサービスです。当館も今年6月に『HafH』の宿泊施設として登録したところ、現在はこのサービスを利用したゲストが少なくとも1日2~3名はいらっしゃいます。


――最後に、髙木さんのこれからの目標や抱負についてお聞かせいただけますか?

私が好きな場所の一つにハワイがあります。そこには、広い意味での「家族」を意味する「オハナ」という言葉があり、島全体に平和や思いやりの空気があふれていて、温かくてとても居心地がよい街、何度でも行きたい場所です。

当館では、「博多どんたく」の開催期間中、ラウンジスペースを休憩場所として地元の皆さんに開放しているのですが、スペインからの旅行者と地域の皆さんがたまたま隣り合わせになり、片言の英語で国際交流が始まったことがありました。お互いにすっかり意気投合して、旅行者がお酒のおつまみとして食べていたオリーブの実を勧めると、地元の方からは「博多どんたく」の手ぬぐいがお返しにプレゼントされるといった、心温まる一幕があり、そのあと皆さんは和気あいあいとした雰囲気で「博多どんたく」のフィナーレ・総踊りに向かわれました。


他にも、「他のお客さんやスタッフの皆さんとの触れ合いがあるので、福岡に一人で出張に来たときの宿は『WeBase 博多』に決めています」とおっしゃって、リピートしてくださるお客様がいらっしゃったり、「餅つきをするので、ゲストとスタッフの皆さんもぜひご参加ください」と地域の行事へのお誘いがあったり、当館にまつわるそうしたエピソードを挙げていくときりがありません。

この『WeBase 博多』が、ゲストとスタッフ、そして地域の皆さんがそういった形で「オハナ」として広くつながりあえる、温かくて居心地のよい場所であり続けること。それが私の何よりの願いであり希望です。

――本日は貴重なお話を聞かせていただき、本当にありがとうございました。

■関連サイト■
WeBase 博多 公式HP
HafH 公式HP (『WeBase 博多』紹介ページ)

[取材・編集]  西山健太郎(福岡観光コンベンションビューロー マーケティングマネージャー)

※福岡の “いま” を伝える情報コラム <福岡2020レポート> 
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