2011.05.24

今回のプレスツアーは、タイ国際航空社長が先月東京を訪問された際に訪日観光が打撃を受けている様子を目の当たりにし、タイ国としてぜひ回復のための支援をしたいという強い意向を持たれたことをきっかけとして実現しました。

タイ国際航空が主導する形で、タイの主要メディア（新聞３社、テレビ局３社）からＶＩＰと取材班が東京・名古屋・大阪・福岡を訪問。白川郷や飛騨高山も含め５日間で５都市を巡る超強行スケジュールでしたが、最終訪問地の福岡は初日から快晴で、福岡訪問は初めてというタイの皆さんも大変好い印象を持たれたようです。

福岡空港にはタイ国際航空の直行便がデイリーで就航して早２０年近くになります。この度のプレスツアーもそうした友好関係に根ざして行われたものであり、震災へのタイの人々の熱い思いを改めて目の当たりにする機会となりました。

福岡市の山崎副市長を表敬訪問した一行からは、福岡市の食や観光の見所などについて熱心な質問があり、日本ＰＲのための番組づくりへ強い意欲が感じられました。

表敬後、タイの人気番組のレポーターさんが中川経済振興局長に直撃取材を行うなど、今回の日本ツアーのなかでも福岡市のプレゼンスを強くアピールする場になったようです。

副市長、経済振興局長、空港対策部、空港ビルなど福岡市の関係者からは、ぜひ福岡や日本の魅力を存分に取材し、現地でタイのみなさんに呼びかけてほしいというお願いの声がきかれました。

タイではやはり放射能汚染に関する風評被害や懸念が根強いということで、タイメディアからも食の安全に関する質問が多くありましたが、実際に安全性を確認していただくためにも福岡の食を満喫してほしいということで福岡市側が昼食会を企画。

会場では福岡市内の高校生が作成したタイ王国のポスターなどを紹介し、歓談に花が咲きました。福岡市空港対策部では、タイへの直行便利用促進の一助となるよう、また日タイの未来の架け橋を築くためにも、市内高校のタイへの教育旅行推進事業を行っています。

お天気も協力してくれた今回のプレスツアーでしたが、タイ側からの「日本の現状を正確な情報として伝えたい」というお話通り、福岡の今のありのままを飾ることなくタイの皆さんにご紹介いただく大変良い機会になったと思います。

震災直後の時期から徐々に回復の兆しが見える観光業界ですが、やはりメディアを通した安全ＰＲには絶大なイメージ改善効果が期待されます。

当ビューローでも、復興支援の一環としてメディア訪問を主催してくださったタイ国際航空の皆様へ改めて御礼を申し上げると共に、今後も各国のメディアと緊密な連携をとりながら、福岡市の安全や魅力を一層アピールしていきたいと考えています。